ときめきオキシトシン

長い文章を書きたくなったときに使っています。

アイドル大好き!(うたプリST感想)

うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEスターリッシュツアーズ、

すげえ映画だ!!!!!!!

冗談抜きで毎日見たい。1日3回見たい。新宿ピカデリーの隣に引っ越そうかな。無印も近くなって便利だし。

何度見ても新鮮に最高↓

https://twitter.com/utaprimajilove/status/1568193874459500544?s=46&t=_oCXvA8uHSk4fkkzRha8RA

私はマジLOVEキングダムから入ったゆるゆるヘヴンズ担で、正直今回の映画は最推し(瑛一)が出ないこともありゆったり構えて行ったので、まさかこんなにぶち刺さるとはね。

イオンシネマ港北ニュータウン様…

今回…"アイドル"すぎない?

多分そこがこんなにもぶち刺さってしまったんだと思う…。そういえば私はアイドルが好きだった。ツアーズを見て思い出した。

 

私は同人誌を描くオタクになるまではおもに女の子のアイドルが好きで、ライブに行ったりCD買って握手したりしてたんですよね。ももクロが最盛期で、BABYMETALが突然爆売れして、BiSHがまだアングラ感強くて…みたいな頃ですね。(何の話?)

でも応援してるのが女の子だったこともあってか、だんだんアイドルって人間の若い時間を食ってるみたいであんまり健康的な商売じゃないかもと思うようになり(今は全然そうじゃないですよね)、同人誌描くのも楽しくなってきて、次第にアイドルの現場からは足が遠のきました。別に興味を失ったわけじゃなかったけど、時々は行ってたけど、なんつーか色んなしんどさが先に立つようになってしまった。

ツアーズを見ながら、なんかドルオタ時代のことがたびたび頭をよぎった。アイドルがステージに出てきてくれた瞬間に嬉しくて泣いちゃったりとか、握手会で「メイクかわいいね」とか言ってもらえて100パー純粋に嬉しかったのとか、そういう幸福な記憶が…。

アイドルって、誰かを好きになる幸せを与えてくれる存在であって、好きな人に夢中になる時間なんだからアイドルのライブって本来は楽しさ100%のものなんですよね。

そういうことを脊髄で感じた。アイドルの"根源"の良さ、出すぎ。

 

とりあえずMCパートが凄い!!今回全編フルCGだから、MCパートもみ〜んななんか常に動いてて、誰かが喋ってるのを見てたり見てなかったり、笑ってたりファンサしてたり…"生命"すぎ!!!音也の上半身めっちゃ動くのかわいい。普段から人の顔下から上目遣いで覗き込んでますか?

カメラがまた天才で、アイドルのライブでカメラさんが今追いかけてま〜すみたいな画角をやっている。なんか円になったアイドルたちの真ん中にいるカメラさんの気分になれる瞬間とかあります。

MCパートのリアルさは本当にすごくて、めちゃめちゃ研究したんだろうな…と思う。目が足りないよ〜。まあこのMCパートでゴリッと引き上げたリアリティラインをその後ライブパートで無に帰したりするんですが…(好き)

 

とはいいつつ、ライブパートの演出もある種のリアリティが感じられた。(と私は思ったけど、人に言ったら全然同意を得られなかった)(全然「プリズムショー」て言ってた)

確かに空飛びがちだし無から鳥とか現れるんですが、空飛ぶときの動きがフライングのそれに近い気がして、現実でも黒子とかワイヤーとかプロジェクションマッピングがあれば可能な演出をノイズを消してやってるみたいな感じがした。ワイヤーって結局「飛びたい」てことだから、飛べばええねんな…。

キングダムのときも「アニメだからできる消防法の限界を越えた火柱」とかやってましたけど、トンチキの種類が「現実から物理いっこ消した」のようなものに統一されてる気がします。

特にダブルアンコールの最後に披露された事故確定レベルの花火と火柱は良かった。外に消防車100台待機させてる?

 

 

スターリッシュさんたちの言動も今回かなり「アイドル」に振られてるなと思った。

うたプリって乙女ゲームが原作だからか、彼らはMCでも「好き」「独り占めしたい」とか言ってすぐウチらのこと一人の女として愛そうとしてきて、国を初めて見たときはそれが結構衝撃的だったんだけど、今回はなんか「そういうキャラのアイドル」に見えた。私が慣れただけかもしれないけど…

今作ではそれよりもメンバー同士のわちゃわちゃとかダンスがんばりましたとかのアイドル要素をいっぱい見せてくれた気がします。

もちろんウチらを愛そうとしてくるプリンスさまたちはそれが正統な姿で、多分、推しを一人の人間(男の子)として愛するのが楽しみ方の王道というか、そのように道が整備されているようには思う。

でも今作は特にどんな楽しみ方もできるようになっている。歩きやすい道を整備しながらも電車もバスもちゃんと引いてるみたいな…(?)現実アイドルオタクにしっかりリーチしながらも、作品の昔からのオタクはこれ嬉しいだろうな…が随所に見てとれる。全員のステージに文脈乗りすぎててめちゃくちゃ考察がいがある。すげえバランス感覚ですよ。どこからかじってもジュワジュワに味がする!色んなオタクに見てほしいよ本当に…。技術もすげえからそういうののマニアもぜひ…

(まじでこの"映画館でアイドルのライブ"を実現させているCG技術が凄すぎる。モデルがスーパー綺麗なのは国からだが、MCわちゃわちゃパートなんかがとても自然で感動した。モーキャプらしいけど、髪のなびきや目の動きなんかはある程度手でつけていると思うので(知らんけど)毎秒ものすごく気を遣って作られているんでないかと思う。スケスケの服/ヒラヒラ揺れる布はCGでは難しいと聞いていたけど、レンの腰布とかすごく印象的なシーンに仕上がっていた。歩くモーションだってペンギン歩きみたいになりがちなものと思ってたけど、めちゃくちゃ綺麗に歩いてたし…。もしかして歩きとか揺れものが難しいって、もう過去の話…!?何より顔の良さがすごい。トキヤさんのソロ曲とかものすごく表情変わるけど、顔が変な瞬間がまったくない。鼻の影変な形に落ちたり絶対しませんね…。あと手の造形が綺麗なのが画面のクオリティ上げてる感じがしますね。うたプリっていつも業界の最先端を走っている印象ですわね。早くCG WORLDで特集組んでくれ〜!!クリエイターの話は技術萌えのみならずプロのキャラ解釈を浴びられるという点でも宝!!)

 

 

 

「色んな楽しみ方」の話ですが、真斗のライブで、冒頭でオタクが愛を誓わされる(My snow prince...I want you H...I love you MASATO...Forever...)(なっげ)の、とんでもないことするなといつも思う。お祭りオタクからしたらそういう口上って楽しいし、ポジティブな言葉を口に出して言うのは確実にメンタルにいい影響を与えるんですけど。

もし私が真斗のこと”本当”に”愛”してる人間だったら、アイラビューとか言ったら泣いちゃうと思う。「愛してる」って、好きな人の顔を見ながら口に出して言うことを肯定される経験って、アニメキャラを好きになった人にはあんまりないんじゃないのかなと思うので。

そういう人って自分が数多の声援の一つにされてしまうことにあるいは苦しむのかもしれないけど…。そういうことも含めて、どんな楽しみ方もできる/いつでも「愛してる」に真剣に向き合おうとしてくれるところ、うたぷりの一貫した姿勢と凄みを感じる…。

そしてあのランタンの演出なのですが、私は「若く未熟で一人情熱を持て余していた頃(スノードームの中)から、レン(メンバー/同じ魂を持つ他者)の力を借りて、アイドルとして自分の中の情熱を広く伝える・ファンの心に火を灯すことのできる存在になれた(ろうそくとライトの演出)」という彼のアイドル人生を表しているものだとシンプルに解釈したのですが、御曹司の民は全然違うことを言っていて、これこれ…これがいいんだよな…になりました。解釈の余地。誤読の自由。一人ひとりそれぞれの真斗と愛し合ってよいという懐の広さ。

 

あとレンのライブのマネキンは、え、これ、笑いどころ?とだいぶ困惑したんですけど、ジャニオタさんの感想を見てジャニーズからの輸入であることが分かってウケた。ジャニーズおもしろっ!

 

うたプリ(大好き)ほんまそれ

 

 

どうしてもユニット曲の話したいので今ちょっとしていいですか!?いいよ ありがとう

UUUU……

早くダンプラくれ。

ダンス

うま

何だあの天才曲は。毎回、翔さんの「かかってきなよ」がイケすぎてて歯茎全開笑顔になり、サイリウムを振りすぎて肩にぶつける。

何気に歌詞がいいですね。

「まさにこの今全力で走り切って」という歌詞に合わせてガチの全力疾走するところ好き。体力おばけ

それと「倒れたっていい 涙を見せたっていい」てとこがいい。今の彼らは涙を見せたって大丈夫なんだね。また走ることができるんだね。この歌詞を男の子が歌ってるのがいいですね。好戦的な雰囲気の曲ですけど、アイドル10年選手のスターリッシュさんのしなやかさがありますね…。

 

てかなんだ「UUUU」と書いて「フォーユー」て。頑張っても「ユユユユ」だろ。(そうかな?)

 

そしてUUUUでジュワジュワになった脳みそにサムライズムが染み渡るという天才のセトリ。

冒頭にいるうさぎさんかわいい。あのうさぎさんが人間に”顕”したときにあの美丈夫3人になるんですか?本当?

サムライズムってさあ〜〜、・ライブ大盛り上がり曲なうえに・普段(比較的)落ち着き担当の寒色がそれをやってて・クオリティが高いのが余計に面白いっていう、オタクの好きなやつ全部のせチーズハンバーグ唐揚げカレー曲なんだよな!!!

あんな精悍なウォウウォイェ〜聞いたことない。低音の「イェ〜〜〜〜」たまらん。美しくそして愉快 

そしてこれまた

ダンス

うま

サムライズムのダンスの揃い方の執念はケーポップの系譜を感じる。足の角度とか動画撮って100回合わせたに違えねえ

そして何より、目を惹く赤い衣装に包まれたトキヤさんの美しい肢体…。

ありがとう…………。

尻が引き立つ天才のジャケット丈ありがとう 

明らかに身体の美しさに注力されているサムライズムトキヤさん ありがとう

 

 

 

スタリさんたちって…ていうかうたプリってほんと「愛」全肯定。

アイドルって結局のところ「器」というか、理想の彼氏でも最高エンターテイナーでも孫でも色んな目線で愛して楽しんでねみたいな、感情受け止め屋さんなのかなと思うんだけど、(なんか嫌な言い方かも、ごめん)そういう意味での今回のスタリさんたちのアイドルぶりは本当にすごい。

マジLOVEキングダムの歌詞に「この世で形は違うけど君のそばで生きられて本当良かった」というものがあって、それ言うんだ、すげーと思ったんだけど。

この世で形が違うことを私たちは受け入れて、そのうえでちゃんと愛を伝え合うことができるよって伝えてくれてるのかなとツアーズを見て思った。そんなことができるんなら私たちの周りには実は愛ってすでにいっぱいあるんじゃないかと思わされる。

スタリさんたちってもはや「僕たちのことを好きになって」のレベルを超えて、何かを好きになることそのものの良さを啓蒙してくれている…。「これからも一緒にいような」と言ってその責任まで取ろうとしている…。

一緒に搭乗してくれたBTSのオタクが、「BTSは、自分で自分のことを愛するために僕たちを使ってくださいって感じなの」と言っていて、ぎょっとしたけど(生きてる人間が職業としてそんなことを!?)ちょっとなるほどね〜とも思った。結局アイドルって極まるとそういうところに辿り着くのかも…。ノブレスオブリってる…。

同じ時を生きるBTSさんにしかできないこともあり、この世で形は違う前提のスターリッシュにしかできないこともあると思う。

私は生きてる人間に対してビビリなので、スタリさんたちが実在しないことがかえって居心地よかったりする。生きてる人に向き合って頑張ることはやめないけど、映画館の座席からトキヤさんとかを見ているととても安全で癒される。

うたプリうたプリにできる最大限の”アイドル”が、このマジLOVEスターリッシュツアーズにはある。映画館に行けばいつでも会えるって本当に良いこと。一生上映してほしい。

 

最後に、ツイッターでも放流しましたが、私の一番好きな翔くんのセリフを紹介して終わりにしたいと思います。

 

地球て。